「ナデシコ21cの数奇な運命ー糸の劇場」
(6月3日までの出品)
第二幕 糸の劇場
島の中心には、
赤いカーテンに包まれた古い劇場がありました。
そこでは毎晩、
同じ芝居が繰り返されます。
拍手。
音楽。
微笑み。
忠誠。
ナデシコは白いエプロンをつけ、
小さな舞台の上で踊っていました。
両手も、両脚も、
まるで羽のように軽やかです。
けれど天井からは、
細い糸がいくつも垂れていました。
観客はそれを見ません。
「彼女は自由に踊っている」
誰もがそう信じています。
けれど舞台袖の暗闇では、
大きな手が静かに糸を巻いていました。
ナデシコは踊りながら、
時々、自分の影だけが遅れて動くことに気づきます。
まるで魂だけが、
少し遅れて追いついてくるみたいに。
(全文はstoryページに掲載)
額サイズ: A4(312mm×230mm)
A4 デッサン 紙にペン、インク、ガッシュ
2026年
アクリルガラス黒縁額マット付き(2600円相当)
作家本人による保証書